CPUの冷却ファンの音が結構激しくて、
このまま夏に突入して大丈夫だろうか?と思っていたのですが、
Gigabyteのマザーボードでは、Easy Tuneというユーティリティでファンの回転するタイミングを制御できて
うまく設定できるとリテールクーラーでも十分静かに動かすことができました。
しかし、魔がさしてAMD OverDriveでも同じように制御できるとの情報を見て試したところ、
OverClockしたわけでもないのにCPUがお亡くなりになりました。
そんなコトしているうちにEasy Tune 6が起動も再インストールもできなくなってしまいました。
仕方ないと諦めていたのですが、アイドリング中のファンの音がやっぱり気になる。
で、ちょっと敬遠していたSpeedFanでCPUファンの回転数制御に挑戦してみました。
※以下の設定はあくまで我が家の環境の設定です。
※マザーボードによって違うらしいです。
※やるときは自己責任でお願いします。
※かなり混乱したので書き直しました。
起動時。Speedを操作しても何の変化もない・・・。
SpeedFanはインストール直後は英語表示ですが、【設定】→【オプション】で日本語表示に変更できます。
英語の項目は分かりにくいことが多いので地震自信のない自分は日本語表示にしておきましたw
※以下、画像が小さくなりますがクリックすると拡大します。
※画像内に注釈を付ける余裕がありませんでしたww
※日本語と英語が混在していますがご容赦願いますm(._.*)mペコッ
初回起動時にはいろいろな数字が出てきますが、
どれがどの値なのかを調べていかなければなりません。
【設定】を開きます。
温度タブ
なんかヤバい数字が見えるけど、とりあえずは保留w
「Fan」タブ
初期画面で”0RPM”のファンのチェックを外す。
これを信用するならば、【SB 7xx/8xx PM2】ChipのあるかもしれないFanはすべて回っていない状態。
「スピード」タブ
とりあえず使ってなさそうだった【SB 7xx/8xx PM2】ChipのSpeed項目のチェックを外す。
Speedのセンサーは【IT8720F】ChipのPwm1,Pwm2,Pwm3を使っていることがわかる。
「詳細設定」タブ
【チップ】をプルダウンして【IT8720F at $228 on ISA】を選択する。
PWM1 mode , PWM2 mode , PWM3 modeに注目。
PWM3 modeはON/OFFなので特別な制御をしていないと予想する。
PWM1 mode,PWM2 modeはSmartGuardianで制御する状態なので、
SpeedFanで制御するようにして、
それぞれどのFanのスピードを制御しているのかを調べる。
PWM1 modeの【設定値】プルダウンから【SoftwareControlled】を選択して【はい】ボタンをクリック。
初期画面の残っているSpeedの値をいじってみる。
Speed04の値を下げてみたらFan1の回転数が下がって、Coreの温度が上がった。
よって、これがCPU Fanを制御していると考えられる。
→
PWM2 modは制御ファンを制御しているのか?
一応調べてみる。
【設定】→【詳細設定】でPWM2 modeの設定値を【SoftwareControlled】に変更して初期画面のSpeedをいじってみる。
Fan3,Fan5や温度に変化は見られないのでもとに戻しておく。
再び【詳細設定】にもどってPWM1 modeを選択し、右下の【記憶する】にチェックを入れる。
(じつは、PWM3 modもSoftwareControlledに変更してSpeed06を操作するとFan1の回転数が下がってCore温度があがるのだが、もともとON/OFFだったのでそのまま保留にすることにした)
MBによってこれらの項目は違うのでしっかりとしたチェックが必要。
ここで、とりあえず判りやすいように名前を変更する。
設定の「ファン」タブの【Fan1】を【CPU Fan】に変更。
「スピード」タブの【Speed04】を【CPU Fan】に変更。
Speed05,Speed06 は使いそうになかったのでチェックを外す。
Fan3,Fan5はケースファンだと思うけどわからないので保留。
いよいよファンコントロール自動化
設定の「温度」タブを開く。
まずはCoreと表示されている温度で制御してみる。
Temp1,Temp2,Temp3の【CPU Fan】のチェックを外す。
【要求】にファンを回し始める温度を入力。
【警告】に100%ファンを回転させる温度を入力する。
※今回の数値は適当です(^_^;)
「スピード」タブの【CPU Fan】を選択し、右下の【変化量の自動化】にチェックを入れる。
【はい】ボタンをクリックする。
初期画面の【ファンコントロール自動化】にチェックを入れる。
これでようやく完了!!
ただ、このままだといろいろ問題がw
(1)【要求】温度以下になるとファンが完全停止
(2)Temp1,Temp2の温度も変化してるけど、制御しなくて良いのか?
(3)Temp3の80℃って何よ?
(4)CPUに負荷をかけるとすぐにFanが100%回ってとにかくうるさいw
(1)は設定の「スピード」タブで【CPU Fan】を選択し、
【最小値】を設定すればファンの完全停止はしなくなる。
あまり大きいとブンブン回るし、あまり小さいとやっぱり回らない。
うちの環境では25%にすると0RPMになってしまいました。
(2)ぐぐったら出てきました。
Temp1はSystem温度、Temp2はCPU温度らしいです。
これも名前を変更しておこう。
CPU温度とCoreは何が違うのか疑問だが、
CPU温度はMBのセンサーチップの値で、
CoreはCPU内蔵センサーの値・・・ということとしようwww。
System温度の変化は少ないのだが、CPU温度の変化は大きいのでモニタしてFanの制御をした方がいいかもしれない。
(AMDはCPUにひとつのセンサーしかないらしいです。Intelは各Coreの温度が表示されるらしいです)
(3)Temp3の80℃はデフォルトらしいですw
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000034331/SortID=10107657/
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000034331/SortID=9915585/
気にしない方向で。
(4)「温度」タブの【要求】【警告】と、「スピード」タブの【最小値】【最大値】を調整する。
ということで、細かい設定が以下に続く。
ファンコントロール自動化の設定検討
まず、温度の管理をしないと。
CPU自体がどれくらいの高温まで使えるのか?
データシートの”Max Temp”がどこの温度を示しているのかわからないけど、この温度は絶対に超えちゃいかんのだろうなw
※ご存じの方は是非コメントください。
Desktop Processor Solutions AMD Phenom^(TM) II X4 820より
Processor AMD Phenom^(TM) II X4
Model 820
OPN Tray HDX820WFK4FGI
OPN PIB HDX820WFGIBOX
Operating Mode 32 Bit Yes
Operating Mode 64 Bit Yes
Revision C2
Core Speed (MHz) 2800
Voltages 0.9 – 1.425V
Max Temps (C) 71’C
Wattage 95 W
AMD Virtualization Technology Yes
L1 Cache Size (KB) 128
L1 Cache Count 4
L2 Cache Size (KB) 512
L2 Cache Count 4
L3 Cache Size (KB) 4096
CMOS 45nm SOI
Socket AM3
AMD Business Class No
Black Edition No
最大動作温度が71℃となっている。
いろいろな状況で値を調べてみることに
※CPUに負荷をかける状態はPrime95(64bit)v266を使用し、2分後の数値。
数値が安定しない場合はさらに1分後の数値。
さらに安定しない場合は高い方の数値。
※温度、Speed等の数値はSpeedFanのもの。
★CPU100%負荷時、及びIdle時のCore温度とCPU温度
→表、グラフ
CPU100%負荷時はSpeed85%以上にあげても冷却効果は変わらない。
Idle時はSpeed75%以上にあげても冷却効果は変わらない
Core温度が71℃になることもないので、
少なくともSpeed90%以上にする必要はない。
ブンブン回せばいいってもんじゃないんですなw、節電もできていいやwww
Idle時のSpeedの検討
出来る限り、温度もSpeedも抑えたい
★CPU100%負荷、Fan100%稼働→Core Idleの2分後の状態
→Fan35% Core 47℃—◎
→Fan30% Core 51℃
→Fan27% Core 53℃
Idle時のSpeedは35%あれば十分だと思う。
CPU100負荷時の検討
音を考えると、出来ればSpeedは65%以下にしたい。
★CPU100%負荷、Fan100%稼働→Core Idleの2分後の状態
→Speed最大値70% Core 46℃ Speed 35%
→Speed最大値65% Core 46℃ Speed 35%
→Speed最大値55% Core 47℃ Speed 35%
→Speed最大値50% Core 47℃ Speed 35%
アイドル状態に戻る時間や、温度に大きな差はなかった。
ただ、Speed最大値50%にしたときは、CPU温度が警告値以上になる不安定な状態があった。
あとはゲームやエンコードとかで,
長時間稼働することを考えてどれくらいの温度におさめたいかということになる。
期待を込めて、Speed最大値60%を試してみた。
「温度」タブ
Core温度【要求】51℃ 【警告】64℃
CPU温度【要求】70℃ 【警告】74℃
※要求はなんとなくこれ以上になったら回そうかなってw
※警告は測定値+2ポイント
※CPU温度はかなり大雑把なので保険的に設定
良くするエンコード作業中の状態
使用するコア数を3に減らしているので、CPU負荷100%にはならなかった。
Fanも60%でCore温度 55℃位、CPU温度65℃位で落ち着いている。
音もかなり静か。
良くするエンコード+オンラインゲーム中の状態
あまり変化なしw
とりあえずこれで様子を見てみる。
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